73.胸の中で



「何やってんだよ、ブタザル」

「ミュ、ミューーーーー」

 こいつは八つ当たりするにはピッタリだ。

「ルーク! なにやってるの!」

 ティアが言う。
 ウザイ、俺に意見するな。

「こいつが悪いんだ、ティアは黙ってろ」

 そうだ、こんな意味のわかんねぇこんな生き物。
 どうなろうと知ったことか。

「ミューーーでーーすーーのーー」

 こいつを見てるとなんだか無償にムカつく。
 ムカつく。
 理由なんかない。
 ムカつく。
 だから踏む。それだけだ。

「ちょっとルーク、いい加減にして!」

 ぱん、と音がした。
 左頬が痛い。

「なに、すんだよ」

 静かに言う。
 時間差で頬が赤くなる、痛い。

「あなたこそ何をしているの? ミュウがこんなにも痛がっ……」





「ミューですの〜vV」

 なんだかミュウも赤くなる。
 気持ち悪い。

「痛がって? 誰が痛がってるって?」

「………」

 何故か頭を押さえて黙り込むティア。
 この生き物は得たいが知れない。
 全く、意味わかんねぇ!



* * * * * * * *
シリアス書こうとしたらギャグになった。
結構やる気出たのに。
ミュウを踏むと喜んでるミュウが出る私は末期ですか……!


UP時期:2007/3/22