鴉が首を吊っていた

鉄格子の間に首を突っ込んで

苦しかったのかして

鴉の下には血溜まり

朱い血の上に黒い羽

生きているのか死んでいるのかも分からない

鴉が動いた 羽を羽ばたかせた

生きていた

暴れて もがいて

それでま首は抜けないらしい

ばたばたと羽ばたくが

それでもやっぱり抜けないらしい

手を差し延べた

鴉の足に踏ん張れるように棒を添えてやる

鴉は足に力が入らないらしい

だらんと力無く曲がった足

見てられなくなったので

抱き上げてやった

不思議と烏は暴れない

助けてやってこっちを見る鴉

眼があった

1秒

瞬き1つ

力強く羽ばたき

鴉が飛んでいく

最後にこっちをみた鴉は

何を思ったのか

遠くで鴉が ナいている




* * 後書き * * * * * *
これはオリジナルになります。
所々漢字に不安があるので間違ってるかもしれませんが、間違ってたら指摘を!!
厳密に言えばオリジナルというより実話になるんですけど。
足でも滑らしたのかして、カラスが首吊ってたんですよね。
柵と柵の間に綺麗に首が挟まってしまっていて、身動きできなかったらしいです。
どうしたかは上の詩の通りです。
でも助けてから、ふと思ったんですよ。
『カラスは自分で首を吊ったんじゃないのか?』
人間だって死にたいと思って自分で首を吊って死ぬ方だっている訳ですし、
カラスだって!! とか思いまして。
死にたかったのなら悪いことをしたな、とかロクデナシな事を考えてたりしましてね。
最後に眼があって、カラスは何を思ったのか。
本当に不思議でなりません。
願わくば『ありがとう』って思ってくれて元気に生きて欲しいです。
あの怪我じゃ死んじゃっただろうか(^^;)

気分を害してしまった方には謝るしかないですが、入室時に『自己責任』と念を押してるので……
続けての拍手、本当にありがとうございました(>_<)ノ
ご意見ご感想等ありましたら、下のコメント欄にお願いします(^^)


UP時期:2007/2/25(編集日)