食料消失事件 没エピソード

今回の分岐点はキールが何を読んでるかで決まってます。
本編では『推理小説』でした!
では、没エピソード「なんでもこいや」って方ど〜ぞ♪





「まぁ、気を取り直して。キールは何読んでるの?」

「……小説だが」

 結局最後はファラがキールに訊ねるような形になった。
 眉間にシワを作ったままのキールは短く答える。
 まだ怒ってるよ、この人。

「キールが小説? そういうのは読まないと思ってたぜ。時間と何とかの無駄だ、とか何とか言ってさ」

「僕もなんで読んでいるのか全くもって謎なんだ」

 どうやらキールは自分が小説を読んでいるのが信じられないらしい。うわぁ、ミラクル〜(棒読み)

「どんな小説読んでるよぅ? ファンタジーか? 恋愛か?」

「キールに恋愛小説はなぁ……」

 リッドが、おもむろにキールから目を逸らせる。
 それに気が付いたキールがいつも通りの声のトーンでリッドに話しかけた。

「リッド、お前肉が好きだったよな?」

「あぁ、肉は好きだぜっ!」

 肉と聞いてリッドは、にぱぁっと笑う。

「よし、イラプショ……」

「魔人剣」

「煤I!?」

 何を思ったのか『肉が好き〜』でリッドを攻撃しようとしたキールは、あっさり返り討ちにあった。
 どうやらキールは、『肉が好きなら焼肉にしてやるよ』という気分だったのだろう。哀れキール。
 まぁ、ただの晶霊術師が猟師に勝とうなんて普通は無理な話かもしれない。
 しかし、猟師と晶霊術師なら晶霊術師の方が強そうな響きがしないでもないよね。

「リッド、キールを攻撃してどうするか!? キール大丈夫か〜?」

「いや、先に攻撃してきたのはキールだぞ」

 確かに先に攻撃し始めようとしたのはキールだが、先に攻撃が当たったのはリッドだから、
 しょうがないといえばしょうがない。
 倒れたキールに心配そうに駆け寄るメルディ。やっぱりキールが心配なのだろう。
 メルディの反応に不満を溜め込むリッド。
 キールはというと、リッドを睨みつけながらのそっと立ち上がった。
 まぁ言っちゃえば自業自得だy……(略)

「まぁまぁ、リッドもそんなに不満そうな顔しないの、うん、イケるイケる!!」

 いつもの通りのお決まりの台詞を口にしつつ、ファラは、ぽんぽんとリッドの肩を叩く。
 キールとメルディ、リッドとファラのやり取りを一通り見ていたチャットが、こいつも何やら本を持って呟いた。

「…………話を元に戻してもいいですか?
 目指せ予定通りから暫く経ってるせいか、既に予定通りではなくなってきてます」

 この小説、忙しくて暫くおいてあったってことをバラすなよチャット。(言わなくてもバレバレだよ)
 でも確かに予定には大きくズレが……(爆)

「あぁ、読んでいた本についてだったな。なんだか知らないがファンタジーだ」

「ふぁ、ふぁんたじー…… 今もじゅうぶん“ふぁんたじー”だろ」

「そんことないよぅ、メルディは空飛べません」

「空飛ぶ=ファンタジーなのか……?」

「それも微妙だな……」

「そんなことないよ、素敵じゃない!!」

「どうせなら皆さん、一度天使にでもなってみますか?」

 チャットが、自分の肩にかけてあるカバンを構える。こいつは殺る気だっ!!
 みんな、気をつけろっ!(某芸人ネタ勝手に拝借)

「Σバイバ! キャプテンがご立腹よ、みんな控えオロー」

「メルディ、ちゃんと言葉の意味を理解して使っているか?」

「キール、問題はそこじゃないと思うよ」

「おぉ、珍しくキールが突っ込まれている」

「なんだリッド、僕はボケたくてボケてるわけじゃ……」

「え、キールボケてたの?」

「ボクの存在は無視ですか?」

 なんだかハイスピードな会話をしながら和む一行。
 ぶちゃけ話が全然進んでいなかったり。

「その前に和んでなんていませんよっ!」

 それは失礼。

「まぁ、なんだ。アレだよアレ」

「リッドさん、アレアレ言われても分かりませんよ」

「どこぞのオヤジを思い出すな」

「あぁ、あの豪快さんだな〜」

 オヤジに“さん”付けも変だとこっそり思う作者。
 まぁ、オヤジについては忘れて、ほっといて、どっかに置いといて。

「酷い扱いだ……」

「豪快さんが浮かばれないな〜」

「メルディ、どこぞのオヤジはまだ死んでないぞ」

「Σバイバ! “イキレイ”いう奴か!!?」

「それを言うなら“イキリョウ”だろう」

「そうとも言うな♪」

「そうとしか言わないだろう」

 ……うーん、さっきから作者が思ったことを全部キールが言ってて書くことがn……(爆)

「おいおい、どんどん作者が何書けばいいか分からなくなってきてるぞ」

「時間ってのは有意義に使わないとな」

「この作者は無駄使いー」

「メルディ、そんなきっぱりと……」

「リッド、話話、アレの続きだよ、進めて!」

「いや、もう修正不可能ではないでしょうk……」

 …………。


 …………………。


 ……………………………。





次回の津名勘プレゼンツ
TOE
妄想爆発 メルディ大活躍☆ の巻き
お楽しみに!!w

「萩ュ制終了かぃ( ̄□ ̄ )!!!!」




* * * * * *  * * * * * *


―あとがき―
はい、津名勘でございます。
没第●回目でございますが。
ね、なんだか滅茶苦茶でしょ?(今だから言える台詞)
もう1ヶ月もほったらかしだったんで流れは覚えてても繋げるのは不可能だったんですね〜
んで、仕切りなおしして再々リベンジの予定だったんですが。
何やかんや言って作り直し、本編で落ち着いたというわけです。
ってか津名はお題通りに話を作れないのでは? という考えが最近頭をよぎったり。
こんなんでよくお題小説とか書こうと思ったな、おい(爆)
まぁ、ともあれ。
こんな感じの今回の没でした〜
では、ここまで読んでくれた方々。
本当にありがとうございました!!


UP時期:2006/3/8