セネルが思ったことA

―清掃員―

「ウィルって博物学者兼、保安官兼、清掃員って凄いよな、デッキブラシなんか強いし」

「そうだわねぇ〜なんだか凄いわよねぇ〜」

 ウィルについて話すセネルにグリューネさんが加わる。

「そうだね〜本業は学者とか言い張ってるけど」

「ハリエットの父親と言う役目も最近はしっかりこなしている」

 ノーマとクロエも加わる。

「そういえば収入とかどうしてるんだろ?」

「収入?」

 ノーマの1言にクロエが眉をひそめる。

「そっ、だって保安官兼、博物学者兼、清掃員! これはきっとかなりの収入が期待されそうですな」

「あらぁ〜もしかしてウィルちゃんは、お金持ちさんなのかしらぁ〜?」

「お金持ちには見えないな、家は相当デカイが」

 確かにウィルの家は大きいがお金持ちには見えない。

「清掃員、博物学者、保安官。どれも高収入とは思えないが……」

「ちっちっちっ、分かってないなぁ、クーは」

 分かってないと言われたクロエは心外だな、と言わんばかりにノーマを見る。
 それは世間一般に『睨む』と言う。

「に、睨まないでー グー姉さん〜クーが睨む、苛める、怖いー」

 いつも通りノーマはグリューネさんに抱きついた。
 そして、いつも通りモーゼスの目は釘付けだった。

「あらあらぁ〜? クロエちゃん、弱いもの苛めはいけないわよぉ〜?」

「私は弱いの? 決定? 何気に酷いよグー姉さん……」

 抱きついていたノーマが顔を大袈裟に泣き出した。勿論、真似だが。

「あらあらぁ〜」

 それをグリューネさんが慰め始める。
 構図的にはいつも通りだが、グリューネさんは自覚が無い。

「(こう言う人だわな)」

 一同が心の中で思う中、モーゼスだけはノーマを凝視。

「(……羨ましいんだな)」

 クロエとセネルは、諦めと呆れで脱力した。




―後書き―
(強制)終了〜。
はい、すいません。ごめんなさい。
無理やりです、分かるとおり無理やりです。
何が言いたかったんだかさっぱりですが、大丈夫です!
私もさっぱり分かりません!!(最悪)

UP時期:2006/3/8